My Job

リスク低減や不祥事防止などを目的とする内部監査。
社会的な信用を高め、金融システムの安定性を持続させる。

現在、私は監査部に所属し、内部監査の実務を主体的に行うとともに、グループ各社の内部監査業務の支援、監査計画の策定を担当しています。監査業務はひとつのテーマに対し、多くの手続きが必要です。その手続きの詳細を、部内や外部の監査支援先と打ち合わせ、策定・実施することが主な仕事内容です。auフィナンシャルホールディングス(以下、auFH)は親会社としてグループ全体の管理を担う立場であるため、複数社の監査を並行して行うこともあります。内部監査の目的は、リスク低減や不祥事の防止、業務の有効性や効率性の向上、経営目標の達成など様々です。たとえば、マネーロンダリングやサイバーセキュリティ対策、コンプライアンス遵守などに関する法令諸規則、社内規定・ルールを確認し、ヒアリングや証跡の検証を重ねて運用状況を把握します。金融機関が業務の適切性や経営・財務の健全性を確保し、組織の透明性によって社会的な信用を高め、金融システムの安定性を持続させていくために重要な業務です。

KDDIの「au」ブランドを活かしたポテンシャルに魅力。
グループ内の連携で生まれるシナジーへの期待。

大学卒業後、大手総合商社の関連会社の金融機関で約8年間勤務しました。その後、特殊法人や金融取引に関する自主規制機関に転職し、その頃から監査業務に携わるようになりました。さらにその後、auFHと似た組織構造である金融持株会社に転職し、内部監査業務に従事。ただ、子会社で扱う金融事業が似通っていたことから商品ラインナップが限定的だったこともあり、これまでに身に付けた内部監査に関する知見をもっと幅広い金融事業を展開する企業で活かしたいと考えるようになりました。当社への入社理由は、KDDIの「au」ブランドを活かした今後のポテンシャルに魅力を感じたからです。通信事業を起点に金融・決済事業を扱う各グループ会社が相互にシナジーを発揮できる可能性を秘めていると感じました。そしてauFHについて調べていた頃、ちょうど「auマネ活プラン(※)」のサービスが開始。そこにもグループ内連携や今後の事業展開への可能性を感じ、入社を決意しました。

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より良い監査を実践するために必要な信頼関係。
対等な視点で真摯に対応し、理解・納得を深めていく。

私が担当する内部監査と対になるのが、金融庁などの監督官庁による当局検査です。万が一、管理態勢の不備や不祥事が発覚し行政処分などを受ければ、社会的評価は低下し、事業活動が停滞することも危惧されます。そのような事態になることを未然に防ぐため、問題を早期に洗い出して解決していくことが内部監査に求められる役割です。auFHおよびグループ各社は比較的新しい会社であるため、各社の内部監査業務においてもまだ途上の余地があります。内部監査に対する意識や規定・ルールの整備、規定と実際の活動の差異など、各社にバラツキがありそのレベル感も異なります。こうした問題点を指摘し是正していくのもauFHの監査部の役割ですが、そこで大切になるのが被監査部門との信頼関係です。信頼関係を築くことで正しい情報や十分な情報が得られ、納得感のある監査結果を導くことができます。そのため監査業務に協力いただく方々には、監査の目的や手続きを丁寧に説明するとともに、対等な視点で真摯に接することを心掛けています。

内部監査の高度化、組織デザインや新たな事業への参画。
クリエイティブな仕事に挑戦できることに感じるやりがい。

内部監査では、マネーロンダリングやサイバーセキュリティなどの高リスクの事象から、実業務におけるリスク低減や不正防止の観点からも調査していきます。これらはテーマごとに進められ、ひとつのテーマにかかる監査期間は約3ヶ月。現在は世界的な問題となっているマネーロンダリングに関し、マネーロンダリング防止のルールは適切か、それはどのように運用されているかなど、グループ横断的に監査を実施しています。キャリア入社1年目ですが、監査業務を遂行するなかで、組織のデザインや新しい事業に積極的に参画したいと考えています。内部監査そのものもより高度化していく必要があり、ある意味でクリエイティブな仕事に挑戦できることにやりがいを感じています。入社して感じるのは、auブランドのもと自由で柔軟な雰囲気が社風としてあること。auFHは私のようなキャリア入社の社員がほとんどで、様々なバックボーン持った仲間たちとともに、これからの事業を推進していけることは、大きな強みだと感じています。

今後の目標

これまでの伝統的な監査手法だけでなく、AIなどの先端技術を使った監査手法も利用していきたいと考えています。同時に、自身が監査業務を通じてグループ各社のビジネスをよく理解し、周囲と知識や情報を共有し合えるようになることが目標です。旧来の監査部門は比較的社会人経験の長い方が多かったですが、近年はジョブローテーションの一環として若い方が監査を担当している企業も増えています。自身の知識・経験を活かして後進の育成も行いながら、組織の継続的成長に貢献していきたいと考えています。

Daily Schedule

- ある1日のスケジュール -

  1. 8:30

    出社。メールチェック、当日のToDoリストを確認。

  2. 9:00

    実施中の監査の進捗確認、監査資料の読み込み。

  3. 10:00

    監査支援先との打ち合わせ。

  4. 11:00

    部内ミーティング。

  5. 12:00

    グループ会社へ監査手続きのため外出(途中で昼食)。

  1. 14:00

    グループ会社での監査手続き実施。

  2. 15:00

    帰社。

  3. 16:00

    監査調書・監査証跡の整理。

  4. 17:30

    翌営業日のToDoリストを作成し退社。

off style

中学・高校と陸上やサッカーに打ち込んでいたこともあり、スポーツが好きでアウトドア派。ただコロナ禍を経てオフの過ごし方も変わってきました。以前は市民ランナーとしてフルマラソンに出場。3時間半のタイムを出したこともあります。最近は、「勉強が趣味」という状況ですね。以前から学ぶことは好きで、中小企業診断士や行政書士の資格などを取得。コロナ禍の巣ごもり中は宅建の資格も取得しました。そろそろフルマラソンへの復帰も!