My Job

グループ全体の経営の健全性を確保するため、
オペレーショナル・リスク、
保険引受リスクを管理。

金融機関に関連するリスクには、信用リスクや市場リスクなどの財務的なリスクに加え、事務処理ミスやシステム障害、法令違反などに代表される「オペレーショナル・リスク」も常に存在します。私はリスク統括部に所属し、主にグループ各社のオペレーショナル・リスクの管理を担当しています。グループ各社で発生したオペレーショナル・リスクの報告は、グループ全体の健全性の確保に重大な影響を与える場合もあります。オペレーショナル・リスクが発生した場合、まずはグループ各社が実施する原因分析や再発防止策などの内容を把握。その上で、社内に設置されるリスク管理委員会や親会社であるKDDIに対して、的確かつ速やかに報告する仕組みがあります。この体制を構築にすることによって、オペレーショナル・リスクの極小化を目指しています。また、子会社であるau損害保険等における損害率やソルベンシーマージン比率等をモニタリングすることで、「保険引受リスク」を把握し経営陣に報告。こうした取り組みによって経営の健全性確保に貢献していくことが、私のミッションです。

子どもたちの未来のために。
ワーキングマザーに優しい環境が整備されている魅力。

私は前職で10年以上にわたって、ペット保険のコンプライアンス部門に勤務していました。その間には出産を経験し、自分の環境が大きく変わるなかで、ペットと飼い主の幸せだけでなく、自分の子どもの未来のために、そして世の中の多くの人の幸せに繋がる仕事をしてみたい、という想いが強くなりました。また、転職先では新しい業務に挑戦したいとも考えました。そうして出会ったのがauフィナンシャルホールディングス。銀行、保険、クレジットカード、電子決済サービスなど、幅広い金融領域の会社を統括しています。幅広い金融領域に携わることができ、様々な経験を積める、そして、KDDIの企業理念である「全従業員の物心両面の幸福を追求する」という考えに共感。その理念の通り、ワーキングマザーも、働きやすい環境や制度が十分に整備されており、入社を決めるきっかけになりました。

経営陣やグループ各社の懸け橋になるため、
全方位の良き相談役、理解者でありたい。

私の業務はグループ各社のオペレーショナル・リスクの管理のみでなく、それに関連するORSAレポート(※)の作成、ソルベンシーマージン比率の見直し(※)を踏まえたフィールドテストの実施など、多岐にわたります。初めて経験する業務ばかりでしたが、周囲の力強いサポートもあり、実務を通じて学びつつ、理解を深めていくことができました。持株会社としてグループ各社を管理する業務ではありますが、グループ各社の一番の相談役であり理解者であること、また子会社とKDDIの懸け橋になることが求められていると感じています。グループ各社で発生していることを迅速に把握し、重大なリスクが顕在化している、または発生の可能性が高い場合は、経営陣やKDDIへ適切かつ迅速に報告し、いち早く現状認識してもらうことが私の重要な役割です。仕事をする上で心掛けていることは、一緒に働く仲間を大切にし、楽しく仲良く仕事をすること。一緒に働く仲間が困っていたら、さっと手を差し伸べることができる存在でありたいと思っています。

  • ORSAレポート……リスクとソルベンシーの自己評価に関する報告書
  • ソルベンシーマージン比率の見直し……ソルベンシーマージン比率とは、保険金等の支払能力の充実の状況を示す比率。現行のソルベンシーマージン比率を経済価値ベースのソルベンシー比率(ESR)に変えるため、金融庁は保険会社に対し、年1回のテストを実施している。

バーゼルⅢ最終化対応のプロジェクトを担当。
新たな仕組みづくりに奔走するなかで、成長を実感している。

入社してからの取り組みで強く印象に残っているのが、バーゼル合意(※)によるバーゼルⅢ最終化対応のプロジェクトです。バーゼルⅢは、国際金融システムのリスク耐性を高めることを目的として策定されました。バーゼルⅢでは信用リスクの標準的評価方法の見直しなどに加えて、オペレーショナル・リスクを計測する際に、内部モデル手法を廃止し計測手法を一本化すること、また、オペレーショナル・リスクの新たな要素を付加することが求められました。つまり、オペレーショナル・リスクによる会社の損失を明確に把握するため、その仕組みを構築する必要があったのです。当時あまり知見のなかった私がプロジェクトを回せるかどうかとても不安で悩む日々が続きました。このプロジェクトのポイントは、グループ各社にこの新しい取り組みの意義や価値を理解してもらうこと。地道に理解・納得を求める活動を続けた結果、今では自信を持って進めることができています。現在も継続しているこのプロジェクトへの挑戦が、自分自身の成長に繋がっていると感じています。

  • バーゼル合意……国際業務を営む銀行の健全性を維持するための国際統一基準。金融システム不安を防ぐと同時に、各国の銀行の競争条件を揃える狙いがあり、自己資本比率を基準にして健全性を評価する。1988年にバーゼルⅠが策定され、その後バーゼルⅡに改定、2010年に新しくバーゼルⅢとして新たな枠組みで合意が成立した。

今後の目標

まずはリスク管理に関する知識や経験を培っていくことで、さらに深く会社に貢献したいと思っています。将来的には、リスク管理という枠にとらわれず、その時の私に求められる業務にチャレンジしていきたい。それによってグループが発展していく一翼を担いたい。それが、世の中の多くの人の幸せに繋がっていくと確信しています。そして、子どもたちから「ママの会社ってすごいね」と言ってもらえる会社になるように、持てる力を存分に発揮していきたいと思っています。

Daily Schedule

- ある1日のスケジュール -

  1. 8:00

    子どもを小学校へ見送り。

  2. 9:00

    出社。メールチェック。

  3. 10:00

    バーゼルⅢに関してコンサルタントとミーティング。

  4. 11:00

    ミーティングを踏まえて資料作り。

  5. 11:30

    同僚とランチ。

  6. 12:30

    午前中に引き続き資料作り。

  1. 15:00

    作成した資料を上司に報告。

  2. 16:00

    子会社とオペレーショナル・リスクに関するミーティング。

  3. 17:00

    各方面の意見を踏まえて資料を修正。

  4. 18:00

    退社

  5. 19:00

    保育園、アフタースクールへ子どもたちをお迎え。

off style

休日は7歳と4歳になる子どもと一緒に過ごしています。その時間が私にとって一番のリフレッシュ。夏休みの間も、プール、花火、自転車の練習など、時間が許す限り子どもたちとの時間を大切にしていました。個人的に日々の楽しみになっているのは晩酌。子どもたちが寝た後、大好きな日本酒を飲みながらゆったりと過ごす時間は、明日の仕事へのエネルギーになっています。