2024年9月11日
【auフィナンシャルグループ】グラミン日本との共創第1弾
auフィナンシャルグループは、対外的に使用する資料の制作にあたり、グラミン日本においてデジタルスキル研修を修了したシングルマザーに一部業務を委託しました。グラミン日本とauフィナンシャルホールディングスは2023年12月1日に連携協定を締結しており、本件は就労支援にかかる具体的取組の第1弾となります。

グラミン日本ではシングルマザーの経済的自立の一環でデジタルスキル研修を提供していますが、研修修了生の就労機会の創出が課題になっています。そこでauフィナンシャルグループにおける就労支援の足掛かりとして、グラミン日本のデジタルスキル研修を修了したシングルマザー3名に対して、対外的に使用する資料の制作における一部業務を有償で委託しました。これにより、シングルマザー3名はその対価を受け取れることに加え、デジタルスキル研修で獲得したスキルを実際の仕事に活用した経験及び実績を得たことで、今後の継続的な仕事の獲得やスキルアップに繋げていただけるものと考えています。
auフィナンシャルグループは、引き続き外部パートナーとの連携も強化しながら、「すべての人にとって身近な金融サービスの提供」を目指してまいります。
対外的に使用する資料制作を担当した、シングルマザーの声
沖縄市でじたる女子修了生 仲村渠 睦
私は「在宅ワークで子供たちと一緒の時間を増やして生活できること」を目指して1年前に沖縄市でじたる女子に応募しました。
今回のお仕事は私にとって初の在宅ワーク。最初はわからないことが多くて「期限に間に合わないかも…」という焦りで不安だったのですが、今から振り返ってみればすべてが学びで、新鮮で、とても楽しい時間でした。パワーポイントやデザインのスキルが向上できたことはもちろん、3人がチームとなって、わからないことを考えて、相談しあって、助け合いながら、このお仕事を完成させることができたことが大きな成果でした。何より鳥居さん(リーダー)が的確なディレクションをしてくださり、優しく親切に教えてくださいました。最後までやり切ることができたのは、鳥居さんとチームの皆さんのおかげだと感謝しています。ぜひまたこのチームで次のお仕事ができたらいいなと思います。
また、グラミンさんがauFGさんのお仕事の機会をくださったおかげで、今後どうやって副業の仕事を増やしていけばよいのかが具体的にわかってきました。今は自分自身で道を切り開いていこうといろんな副業案件に挑戦をしています。
今は不安よりも楽しくて笑顔でいる方が多くなりました。このような貴重な機会を創っていただき、auFGさんには感謝しかありません。本当にありがとうございました。
沖縄市でじたる女子修了生 富田 あやの
私が長く勤めているコールセンターでは、常にマニュアル通りに仕事をすることが求められていて、「仕事はこうあるべき、外れてはならない」という思い込みがありました。今回のお仕事は初めて経験した「自分で調べて、考えて、作業する」というやり方。制約は全くなく、むしろ開放感を感じました。リーダーの鳥居さんの「とりあえずやってみよう」という雰囲気がとても好きです。何かわからないことがあれば同じチームの3人で話し合って、励ましあって、仕事を進められたことも楽しかったです。
私の最大の課題は時間管理でした。昼間のコールセンターの仕事を終えてから、夜自宅での作業だったので「一日36時間あればいいのに」と思ったくらい時間が足りませんでした。また私はテキストコミュニケーションが苦手で、質問をSlackで投げてもうまく伝わらないことが多く、皆さんにずいぶんご迷惑をおかけしてしまいました。チームのお二人は小さいお子さんとの夏休みの予定があったのに、私のサポートにも入ってくださって、本当に感謝しています。
グラミンさんからは「失敗していいからこの仕事に取り組んでみてほしい」と背中を押してもらって、その言葉があったから思い切って挑戦することができました。
auFGさん、私たちにこのような機会を作ってくださって本当にありがとうございました。いろんな人に支えられて、感謝の気持ちを持てるようになって、今まで私は世間知らずで狭いところで生きてきたんだな、と気づかされました。今回のお仕事で得たことはスキル面だけではなく「人間として成長できたこと」が大きいと思います。
いつか私たちが作った研修スライドで学んでいる学生さんたちの姿を見てみたいです(泣いちゃうかも)。
沖縄市でじたる女子修了生 大城 彩夏
私は今、一般事務の仕事をしながら在宅での副業を増やしたいと思い、いくつかの案件を挑戦中です。今回のお仕事は、図を使うスライドが多くて、期限通りに仕上げられるよう頑張ろうとするものの、とにかく時間がかかりました。何としても締め切りを守らないと!という必死の思いで、チームメンバーとは「やばい、時間がない」「もう挫折しそうだ」「でも頑張ろう!」など夜な夜なSlackでやり取りしながら、励ましあって作業を進めてきました。二人がいてくれて本当によかった。きっと1人ではやりきれなかったかも知れません。
しかし期日が迫ってくるにつれて、作業をただ進めることばかり考えてしまって肝心の「どうやったら聞き手に伝わるのか」という視点が疎かになってしまいました。そんな時、鳥居さんから「大事なのはどう見せるか、どう伝えるかを考えながら作業することだよ」と言われて、この言葉はズシっと胸に刺さりました。
私が一番うまくいったと思うことは「人生のターニングポイント」のデザインです。伝えたいメッセージに合わせていろいろ考えてみて、こんな感じかな、と絵を描いて提案してみたら、何と!その案が採用されたんです。これはとても嬉しかったです。
最後の工程で私は3人がそれぞれ作成したスライドの統合作業を担当しました。それまでバラバラだったスライドが1つの作品になって完成した時には、もう、感動して涙が出てしまって。何とも言えない達成感を感じることができました。
今回auFGさんという大手企業の案件に入ることができて、自分の仕事の幅を広げることができました。このような貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。


スライド①大城さんの提案によるデザイン
スライド②掲載情報(パーツ)が多く混雑して見づらくなるところ優先順位をつけて適正なサイズ・配置の調整ができた
グラミン日本「でじたる女子プログラム」について
グラミン日本が「インパクト雇用」の概念のもと、外部企業と連携し、生活困窮者への経済的自立支援を目的として、デジタル・プラットフォームを活用した雇用機会をマッチングさせる就労支援及びデジタル人材育成を行うプログラムです。「SAP」、「RPA」、「デジタルマーケティング」などニーズの高いIT関連スキルの習得機会を提供するとともに、提携企業とプログラムに参加した女性との雇用機会のマッチングを行います。 「インパクト雇用」および「でじたる女子プログラム」の詳しい取組については、以下ウェブサイトをご覧ください。
グラミン日本note「インパクト雇用とは?人的資本経営との関係を整理」
一般社団法人 グラミン日本について
グラミン日本はグラミン銀行のノウハウを生かし、主に生活困窮の状態にあるシングルマザーや非正規労働の女性を中心に、マイクロファイナンスや5人組の互助関係を提供するとともに、多様な企業・団体とのパートナーシップの下で、就労および新たな事業機会を共創し、「一歩を踏み出す機会」を提供しています。 詳しい活動内容については、グラミン日本のページをご覧ください。
auフィナンシャルグループについて
auフィナンシャルグループは「すべての人にデジタルな金融サービスを提供する」ことを目指しています。auフィナンシャルグループのサステナビリティ経営方針やその他のサステナビリティ活動の詳細に関しては、auフィナンシャルホールディングスのコーポレートサイトをご覧ください。